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林重光は、名工又七の子どもとして寛文七年(1667)に生まれて延享元年(1744)に没しています。製作時期は元禄から享保の頃で江戸文化が花開いた時代と重なっています。「肥後金工録」には「概ね初代の掟に依るとはいえども至って雅趣あり。ゆえに精密の作ものは寧ろ乏し」とあり、又七や藤八とは違った、やや歪みのある味わい深い作品を作りました。この鐔は、木瓜形でその中に蝶を三頭、影透かしにしています。珍しい形と図ですが、艶のある羊羹色の鉄は林家のものであり、動きのある作風から重光の作品であることがわかります。大きさもあり、保存状態も最上で、重光の高い技量を示した一点です。








