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赤坂鐔は、新興都市であった江戸で、出身が尾張とも京ともいわれる忠正兄弟が制作を始めたことから始まりました。初二代の忠正の時代はまだ桃山の気風が残り、焼き手をかけた武張ったものでしたが、三代忠虎の元禄時代になってからは、時代の要求もあり、平を磨地にした優しい雰囲気の鐔が作られるようになりました。さらに絵風の図柄を進化させ、各地から江戸に来た武士の心を掴みました。この鐔は、丸形の中に田舎家、霞と時鳥を絵画的に透かしています。絵風でありながら、図案化したもので動きがあり、ゆったりとした雰囲気があります。このような図取りは三代忠虎によく見られるもので、小さな空間に大きな世界を表現していて、楽しめます。全体的には磨地の仕立てですが、耳には線状の鉄骨が現れ、茎穴を覗くと赤坂鐔の特徴である三枚鍛えが観察できます。輝くような潤いのある鉄色で、図柄も良く、赤坂鐔の魅力が横溢しています。








