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赤坂鐔は、新興都市であった江戸で、出身が尾張とも京ともいわれる忠正兄弟が制作を始めたことから始まりました。初二代の忠正の時代はまだ桃山の気風が残り、焼き手をかけた武張ったものでしたが、三代忠虎の元禄時代になってからは、時代の要求もあり、平を磨地にした優しい雰囲気の鐔が作られるようになりました。さらに絵風の図柄を進化させ、各地から江戸に来た武士の心を掴みました。この鐔は、あまり見かけない図ですが、茎と葉先の形から宿木と思われます。「宿木」は源氏物語54帖の巻名の一つで、これを寓意した風雅な図で、注文主の教養を伺わせます。動きのある図で、ゆったりとした味わいがあり、おおらかで雰囲気があります。厚みがあり。堂々としていますが、磨地になり、やや繊細なイメージで三代の忠虎の作品であると思われます。輝くような潤いのある鉄色で、図も素晴らしく、赤坂鐔の魅力が堪能できる優品です。








