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細川家の小倉時代からの家臣であった神吉家は、正忠が藩命により林三代藤八の門人となり、林の技法を相伝して栄えました。深信は正忠の子息として天明六年(1786)に生まれて嘉永四年(1851)に66歳で没しています。「肥後金工録」はそっけない記述ですが、数多く残る作品から、気品のある個性と優れた感覚の持ち主であったことがわかります。「林・神吉」の解説には「松の葉の塊を横にしたデザインである。このような図は他に例がないが、黒く輝く鉄や正確な透かしと大きな切羽台は深信の作風であり、茎穴の右下に深信の刻印の一部が見える。ボリューム感のあるもので精作である。」とある。「神吉鍔絵本」にはない図で特別な注文であったことがわかり、格調が高く気合の籠もった存在感のある名作です。








